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髪ってなんだろう? ⑴ ~ 髪の役割 髪が担う5つの役割とその意味とは

わたしたちヒトに特徴的な事といえば、ひとつに他の動物に比べ体毛が細く少ないということが挙げられます。ヒト(ホモ・サピエンス)が体毛を失い始めたのは160万年前に初期のホモ属が現れたころからと考えられています。体毛を失った代わりにヒトは発汗機能を得ました。
暑い時期や運動した際に大量に汗をかき体温を下げることができるのは、ヒト以外では馬だけです。現代のヒトは髪を始めとして体毛はごく一部分にしか密集していません、進化の賜物とも言えますがとても不思議ですね。ヒトをヒトたらしめる何かが髪にはあるのかもしれません。

髪の役割とは?【大きく分けて5つ】

太く濃い体毛を失ったヒトは衣服を着用することで寒さをしのげるようになり、衣服や服飾品に様々な意匠や意味を込め身に纏うようになりました。衣服と同様に昔からヒトが髪に寄せる関心は高く、特定の目立つ部分に生えていることに注目して、髪に象徴的な意味を込めつつ様々な方法でアレンジを加え工夫を重ねてきました。

現代ではヘアカットを始めとして、ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正といった技術で様々なスタイルにご自身でアレンジしやすいように予めスタイルのベースを作っています。髪は個々人によって生え方や髪質が違い、それぞれが微妙に異なるのです。

ここでは残された部分であり、わたしたち美容室オプスが主に取り扱う “髪” について、太古の昔から変わらないもの、あるいは現代のヒトに欠かせないものとして、その担っている役割についてお話したいと思います。

ダメージを和らげるクッション

1つは外界からのダメージを和らげるクッションとしての役割です。

人体の中で重要な部分である頭部のダメージを防ぐためのものとしての髪。

顔面と違い、頭部は脂肪や筋肉がほとんどないために外的なショックで頭部を損傷すると脳にも影響が伝わり、時として酷いダメージを負ってしまいます。頭髪は密集することで、ちょっとぶつけたり擦った程度ではダメージを負わないよう頭蓋骨と脳を守るクッションの役割をしています。

髪は紫外線による肌のダメージも防いでくれます。ただし頭皮のダメージを防ぐ代わりに、髪自身が傷んでしまいがちなので正しいケアが必要になります。

外界との温度差を和らげる役割

2つ目は温度差を和らげる役割です.

髪を切った時、頭が寒く感じるといった経験は誰にもあるでしょう。

髪はその内部にも空気を蓄える機能があります、加えて密集している事と立ち上がりなど、生え方によって外界と頭皮の間に空気の層を作ります。この空気の層が寒暖差をやわらげ、頭部の温度調整をしています。

一方で黒色は殆どの光線を吸収してしまうため、熱線でもある赤外線には注意が必要です。
脳は特に熱に弱い器官ですから、真夏の強すぎる日差しの下では髪が作り出す空気の層も熱せられてしまい、発汗による冷却が追いつかず頭がぼーっとしたり、熱中症になってしまうことがあります。

髪の色が熱を吸収しやすい黒や濃い茶色であるということも影響してしまいますから、水分補給をマメに行うようにしましょう。くせ毛は優性遺伝です、ボリュームを伴うくせ毛は空気の層を厚く作り出すことができ、外的なショックの吸収性と共に、温度差を和らげるという点でも有利だったのでしょう。

センサーとしての役割

3つ目は感覚器官としての役割です。

髪や体毛は触られるとなんとなく分りますよね。

ネコのヒゲほど多機能で敏感ではありませんが、外界からの刺激を感知するセンサーとしての役割も持っています。
ただ、現在では衣服で覆われ様々な道具を作り出し身につけることで強化補完されているので、失われつつある機能といえるのかもしれません。

老廃物や有害物質を排出する排泄器官

4つ目は体内の老廃物などを排出する経路としての機能です。

意外かもしれませんが、髪はさまざまなダメージを吸収するだけではなく、体内に入った水銀や鉛、カドミウムといった有害な重金属類や薬物を体外に排出する排泄器官でもあります。割合としては尿や便のほうが遥かに高いようですが、投薬などによる薬物の残留物質が髪の排泄機能によって排出されます。

髪が体内から排出した物質は髪の表面ではなく内部に含まれているためシャンプーなどでは落ちません。

髪は人体の中でも骨や歯に次いで残存性の高いもので、数ヶ月前はもちろん状態が良ければ数百年前の髪からも排出物の検出は可能です。有名なところではナポレオンの遺髪の話があります。調査の結果髪から高濃度のヒ素が検出され、体内に蓄積されていたことが解りました。

自分らしさや個性の表現、装い

5つ目はわたしたち美容師が直接関わることですが、”わたし”の表現、ファッション性です。

現代のヘアースタイルは、自分らしさや個性の表現であり装いです。自身のスタイルを示すことに他なりません。
(少し大げさですが・・・)

整った髪は清潔感を感じさせ、第一印象に与える影響はとても大きいものです。
いつもより髪を整えることはある種のメッセージにもなります。社会性の表明といってもいいかもしれません。

特別な場では、装いとして日常にはない”場”にふさわしい形式に合わせることが求められます。
整った状態とはどういう状態なのかは時代や地域によって変わります。同じ時代でも世代によって多少違っていたりもして幅のあるものです。
寝ぐせで跳ねているわけではありません。アイロンで形を作りワックスやシアバターを使い丁寧なスタイリングによって形作ったものです。

わたしたち美容師は様々なヘアスタイルをお客様の要望に沿った形にアレンジし施術します。
流行を意識した上で、お客様のお気持ちを形にできなければなりません。どのようなスタイルがその時々で好まれているか常に把握しておく事は、わたしたちの仕事にとってとても大切な事です。

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